トップ > 伝令ならではの伊佐西古

そんな馬鹿なことがあるか?御園も信じなかった。まだこちらは柵を包囲さえしていない。捨てるつもりならここに全軍で待ち構えていたのも分かる。またまた阿豆流為の畏に般められたぞ。最初から山に散っていると承知であれば俺も4万やそこらで攻めはせぬ。たかだか4、5000が1つの柵に龍城するに過ぎぬと見たゆえこの数で参った。もはや多賀城に簡単には引き返せぬほど我らを引き付けておいて山に散る策であったのだあぜん麻呂の言葉に御園は唖然となった。恐るべき男よな。はじめから捨てるつもりの柵に1年近くも費やすとは今度も辛い戦さとなろう。先が思いやられる麻呂は捻った末に帰陣を命じた。9とうわかんなり阿豆流為が山越えを重ねて東和の金成山の砦に辿り着いたのは翌日の昼過ぎだった。案じておったぞなんだ?留守を預かっていた兵らも柵を捨てて北の方角へ逃れたとのことであの柵を捨てて逃れた?麻呂は絶句した。そんな馬鹿なことがあるか?御園も信じなかった。まだこちらは柵を包囲さえしていない。捨てるつもりならここに全軍で待ち構えていたのも分かる。またまた阿豆流為の畏に般められたぞ。最初から山に散っていると承知であれば俺も4万やそこらで攻めはせぬ。