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阿豆流為むしろ無慈悲

阿豆流為むしろ無慈悲

遠慮はせぬさ麻呂が将軍となったときの話か母礼は少し安堵を見せた。たんないさんやしろみ俺もその日を頭に描き、軍を強くする。丹内山の社の忠1女が俺の先行きを占ってくれたとき、俺は平野に立ち向かう敵の姿をはっきりと見た。無数の騎馬兵を従えて俺を脱んでいた者は麻呂であったような気がする。脱み合いながら俺にも敵に対する恨みがなかった。ただ、激しい闘志を覚えただけまこと麻呂であったと?よくは分からん。しかし、そうであって欲しいという願いもある。あの幻が本当に俺の先行きであるなら、あの戦さこそ俺の締め括りに相違ない。その戦さには麻巴を相手に選びたい言って阿豆流為は星を見上げた。北斗7星が小さな星をすくうように空にかかっている。のぞそこに伊佐西古がぬうと顔を覗かせた。やかま天井が喧しくて眠れん比冊子かいて寝ていたのではなかったか。そっちの方がうるさくて出てきたのだ寒くはないのか?にやにやとして伊佐西古は屋根に上がった。阿豆流為は麻呂との戦きがしたいと張り切っている麻目の率いる軍を滅ぼせば帝とてさすがに穏やかではあるまい。敵宿その意味では俺も望んでラいる。弱いやつらを倒しても無駄だ伊佐西古は同意を示した。